かんたんなBaba分類(馬場分類)の覚え方を最後に書いてます。ぜひ最後まで読んでください。
●Vancouver classificaton
A、B、Cに分類され
Aは大転子(Greater)と小転子(Lesser)の骨折にわけられ、それぞれAG、AL
Bはステムレベルの骨折で、
B1…人工関節が安定
B2…人工関節が不安定(緩みがある)
B3…骨質が不良で骨片粉砕などある
Cはステム遠位での骨折となる。
ここでポイントはB1なのか、それともB2なのかという点である
治療方針は以下のようになっており
A 保存
B1 骨接合術
B2 骨接合+再置換
B3 骨接合+再置換
C 骨接合
B2では人工骨頭の再置換が必要になってしまいます。
しかし「B2の人工関節が不安定である」「緩みがある」の判断は非常に難しい点が
バンクーバー分類の弱点です。
またセメント、ノンセメントなのかにも不安定性が異なってきます。
そこで登場した
のが、Baba分類です!
●Baba分類
Bone Joint Nerve Vol9.No.3 2019 347-352
ノンセメントかセメントかに分類してます。
すこし複雑なので、まず下のように覚えます。
○ノンセメントの場合
ポーラス部分が安定性に寄与していると考えて
・ポーラス部分に骨折線がかかる場合は不安定
・ポーラス部分に骨折線がかからない場合は安定
○セメントの場合
セメント近位が安定性に寄与していると考えて
・セメント近位に骨折線がかかる場合は不安定
・セメント近位に骨折線がかからない場合は安定
そして例外として
ノンセメントの大転子に骨折線がある場合、
ステム近位の正面像において骨折線がステムの内側1/3に及んでいない場合はは安定としております。Baba分類表左下枠の赤枠の骨折は安定型となります。
Baba分類は非常にシンプルで、治療方針を決めやすい印象があります。
治療方針は不安定型は再置換+骨接合、安定型は骨接合となっております。
今日はここまで、最後までありがとうございました。
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