最近の椎体骨折の分類
こんにちは!
研修医や非専門医、若手整形外科、開業している整形外科医向けに
・最近の椎体骨折の分類
・手術適応
について簡単にまとめました。
この記事を読めば椎体骨折を正しく評価して、
正しく治療介入できるようになると思います。
AO分類 ABC
まず分類ですが、最近の流行りはA0分類になります。
この分類の良いところは簡便で、治療方針につながる点です。
3タイプのみで、圧迫、伸展、それ以外!
骨折のパターン 少し詳しく
Aの圧迫は簡単だと思います。
A3とA4の違いは、A3が片方の椎体終板のみ、A4は上下の両側の終板が粉砕されてるか、です。
Bは少しややこしく、前方要素(椎体)と後方要素(椎弓、靭帯など)にわけ
B1…前後ともに骨折
B2…前は骨折、後は靱帯損傷
ここまではわかりやすいですが、B3に関してはALL断裂(前縦靭帯)の破綻があり、DISHなど合併している症例に多いです。
こちらは靱帯損傷があり、不安定性が強いため、手術適応となります。
Cに関しては高エネルギー外傷などで、めちゃくちゃになってくる症例なので、説明を省きます。
そしてこのAO分類に基づいて、手術適応を判断するスコアリングシステムをTL AOSISと言います。
TL AOSISについて
さて本題のTL AOSISについてです
左の列がこれまでのAO分類による点数です。B2以上で即手術適応となるようですね。
なぜB2以上手術適応になるのかについては後日説明したいと思います。
Neurological statusやその他の修飾要素に関しては下に画像を貼っておきますので、ご参照ください。
今回は椎体骨折の最近の分類についてまとめてみました。
正直すごくシンプルで使いやすて、助かりますね!
なにか質問があればいつでもコメントいただければと思います。
それではまた!
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