外反膝 TKAについて

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概要

外反膝の定義は外反角が10°とされおり。

原因としては関節リウマチ、外傷後、変形性関節症、股関節疾患に伴う関節症変化(Coxitis knee)

が挙げられる。

外反膝の場合は単なる変性変化ではなく、2次性変化の可能性があるため、原因検索する必要がある。

KrackowらのType分類

外反膝の解剖学的特徴として腸脛靭帯の過度の緊張や大腿骨外顆の低形成などが上げられKrackowらは骨性要素や軟部組織の状況から3タイプに分類している

Type1…外側のbone lossあり、MCLはintact

Type2…Type1+MCLの機能不全

Type3…脛骨骨切り後も残存するようなsevere valgus

手術

外反膝に特徴的な外側アプローチのみピックアップして記載する

・外側アプローチ

皮切は正中切開、Qangleに沿うように

(人工膝関節全置換術のすべて medical view 勝呂徹より)

皮下はsuperficial fascial layer とsuprapatellar bursaを一塊にして剥離する

関節の展開はlateral parapatellar approachを用いる

大腿直筋の外側から膝蓋骨外縁を通りgerdy結節の内側、脛骨結節の内側を切開する

gerdyの剥離は1/3行い、展開が厳しければ2/3まで許容される

(人工膝関節全置換術のすべて medical view 勝呂徹より)

軟部組織の解離

ついで軟部組織の解離操作へ

外反膝はITTの拘縮があることがあるが、外側アプローチを行えばITTの解離することができる

外側アプローチは一石二鳥なのである

変形が中等度以上の場合はZ延長や横切、さらに筋間fasciaの切離が必要に

(人工膝関節全置換術のすべて medical view 勝呂徹より)

この操作でほとんどの症例で伸展位での矯正が可能となる。

が!たまに矯正できないものも

そんなときは外側後関節包の切離が必要となる

(人工膝関節全置換術のすべて medical view 勝呂徹より)

下腿を内旋させ、コブなどで外側顆後方を剥離する。

それでもだめな場合はLCL、膝窩筋腱の切離が必要となる

全体の流れとしては以下の様になる

(人工膝関節全置換術のすべて medical view 勝呂徹より)

外側アプローチをまとめると

・病巣部に対して直接アプローチできる

・アプローチで外側支帯切離が行える

・ITTの延長など、拘縮を解除できる

・膝蓋骨の血流障害、PF関節障害が少ない

以上!

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