脊髄円錐部、胸腰椎移行部の神経損傷について

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円錐部の障害での症状について

脊髄の末端は通常L1レベルまで

T12、L1レベルには多く神経、髄節、索路が集まっており多彩な症状を呈する。

髄節障害と索路徴候

髄節とは脊髄の灰白質の部分で、前角、神経根への分岐部を指し、傷害されると髄節障害をおこす。症状としては末梢神経障害である。

具体的には腱反射の低下や筋萎縮などである。

逆に白質は灰白質の周りを取り巻くもので、傷害されると索路徴候をおこす・・・難しい話は保留とし、簡単にいうと中枢神経の症状を出す。

具体的には腱反射の亢進、感覚の低下などである。

下の図でいうと中心の盛り上がっているところが灰白質、周りが白質の部分となる。

脊髄円錐損傷の話

で脊髄円錐部の損傷の話にもどるが

結論からいうと

T12レベルの脊髄障害では

L4〜S2の髄節障害…L4のquad〜SのFHDL、Gastroまでの下肢全体の筋萎縮、PTR、ATR減弱

L4以下(S5まで)の索路徴候…PTR、ATRの亢進、感覚の低下、直腸膀胱障害(S2〜4)

PTR、ATRは髄節と索路で反対の反応となり、減弱することもあれば亢進することもある。

混合性の症状で多彩である。きまった症状を出さないので厄介である。

L1レベルの脊髄障害では

S3〜S5の髄節障害…運動・知覚に関する神経成分は含まず。直腸膀胱障害をきたす。

神経根障害…L1、2の神経根障害を引き起こすことが多い。

暗記すべき点としては

・髄節障害、索路徴候のそれぞれの症状(簡単に言うと末梢神経症状と中枢神経症状)

・「T12レベルにはL4〜S2の髄節があり、L1はS3〜S5の髄節がある」

この2点である。

索路、髄節などの理解が足りないとこの話も理解できないかもしれない

説明が非常にわかりにくくなったので、別の機会があればまたまとめ直したいと思います。

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